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2010年09月の記事一覧

ある役員の脳脊髄減少症という病気との戦い その5  

シンチ予定日までまだ3ヶ月もある、そんなある日 突然病院から電話がありました。「シンチのキャンセルが出ましたので 明日病院に入院する事は出来ますか?」と言う内容で あまりに突然の事ではありましたが、すべての予定をキャンセルして受ける事にしました。
次の日病院に行くと、すでに入院の用意が出来ていました。
病室に案内され一休みした所で家族は帰宅したので、私自身 シンチは初めての経験で少し不安もあったので、気分転換に外の空気を吸おうと病院の屋上に行きました。そこでは大きな病院だからか?一角にベンチなどもあり、歩いてリハビリしている患者さんもいました。
私は少し しんどいのでベンチの所に行き座りました。ベンチには一人具合の悪そうな患者の方がおられました。(明らかに私より具合が悪そうに見えたのですが・・)
どちらからと言う事もなく、病院内の患者同士の会話が始まり・・・
相手の方が「どうしてここに入院されたのですか?どこが悪いのですか?」等と問い掛けてきました。私は「実は10年ほど前から体調が悪く、こんな症状で検査入院なのです」長々と話すと、その方は [実は私も交通事故で同じ症状で入院しているのですよ。」と言い、「自分はこんな症状で今現在も治療中ですよ。こんな所で同じ病気の人の会うのも奇遇だな。」なんて言いました。
私は「えっ?自分と同じ症状の病気の人と初めてお会いしますし、これまで辛かった症状が分かる人に会うのは初めてです。少しお話を聞かせて頂いて良いですか?」と、たまたまそこにいた初対面の患者さんに話を聞く事が出来ました。(物凄くビックリ!!しました。)

彼と話すまで自分が症状として一番酷いのではないかと思っていましたが、話を聞いていく内に同じ辛い経験をして尚且つ私よりもっと酷い症状のように思いました。
彼は「結果がわかれば また教えてね。もし同じ病気なら少しはアドバイス出来るかも・・」と言ってくれました。私は彼の部屋番号だけ聞いて病室で休む事にしました。
髄液漏れのテスト(シンチ)自体はそんなに苦ではありませんでしたが、注射を打った場所の腰が凄く痛いのとテスト後にすぐに体調が悪くなり、病室のベットでずっと寝たままでした。
退院予定の朝、主治医の先生から検査結果が言い渡されました。先生は、はっきりと「髄液が明らかに漏れています。当初、君は違うかも・・と言ったが こういうケースもあるんだなぁ 申し訳なかった。ブラッドパッチという手術をしましょう。」と言ってくれました。
私は検査結果を聞くまで物凄く不安でしたが、本当にやっと 自分の頭や体は、精神病や気のせいでは無く普通の人と同じで 「この病気だったんだ!」と判り 涙が止まりませんでした。
家族も同じように涙を流していました。(どれだけ今まで色々と気を遣わせたかと思うと計り知れない思いでした。)
その後、彼には結果を伝え、連絡先の交換をして別れました。
彼はまだしばらく病院を退院出来る予定が無いらしく(やはり私より症状が重そう)「お互い頑張って早く治そうね!」って言ってたのを今でも忘れません。
またまた続く・・・

category: 症例・経過・現在

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